阿漕ヶ浦湖畔に、東海村・関連団体や会員の皆様、約50名の方々に参加いただき、地域魅力を楽しみ地域活性化を語り合いました。
阿漕公園側会場ではカヌーで阿漕ヶ浦の魅力を楽しみ、原子力機構の旧阿漕クラブ側会場では、紙芝居やフラダンスを楽しみ、村長や議員の方はじめ、観光協会長、商工会長、機構理事、原科研所長、JPARCセンタ長など、約30名の方々に、阿漕周辺の活性化について熱心に懇談していただきました。
皆様お立場は異なるものの、阿漕ヶ浦だけでなく、隣接する研究施設、歴史資産、村松海岸、公園などの魅力を活かした活性化を行うべきであるとのご意見・ご提案をいただきました。
真砂山FUNクラブの今後の活動指標となる何よりのありがたいものとなりました。いただいたご意見・ご提案を元に、更なる地域活性化を進めてまいります。
更なる地域活性化の推進
村松地区周辺地域活性化計画の具体化のため、東海村と連携・協働する協定の締結を進めるとともに、阿漕ヶ浦公園と一体化した湖畔利用に向けた阿漕ヶ浦見える化活動などの村松地区各エリアで地に足の着いた地味な活動を進めます。
また、地域交流会で頂いたご意見・ご提案を元に、東海村他、地域関係者と相互利益が得られるよう協議・協働を続け、村松地区の活性化実現を推進します。
阿漕ヶ浦地域交流会懇談会でのご意見・ご提案
(課題1)どうすれば、阿漕ヶ浦湖畔を地域で利活用できるか
(課題2)どうすれば、隣接する大神宮・虚空蔵堂エリアと共に相乗効果をもたらす
活性化ができるか
参加者
Aグループ
6名
Bグループ
8名
Cグループ
6名
Dグループ
9名
ご意見・ご提案
阿漕ヶ浦周辺の原子力機構土地の利活用
- 今回、体育館のトイレを借りようと思ったが、使用禁止になっていた(実際は使われていない建物だった)
- この周辺は、みんな機構の土地だ(機構の土地が多い)。当時は必要な施設として整備されたが、現座愛は不要となっている施設や土地がある。
- この周辺の活性化整備を進めるために、未利用地の活用のために土地を買うのは、行政(役場)が考えていかなければならない(行政でないとできないのでは)。
- 村が阿漕ヶ浦を買ってしまえばいい(村が阿漕ヶ浦を買って、管理すればいいのではないか)。
- 原子力機構の真砂寮の土地はもったいないと思う。(機構として)最終的にどのように考えていく予定なのか。
- 機構では、行革の流れで厚生施設にお金がかけられない状況であるのは理解して欲しい。活用は考えて行かなければならない。
- 原子力機構本社前の土地(常陽銀行脇)に外来者のための宿泊・飲食施設を建設する(旧阿漕ヶ浦クラブに類する建物)。令和4年12月に着工。
これにより阿漕ヶ浦クラブ跡地・旧テニスコート・グランドに福利厚生施設の建設はない。これら土地に関して国からの売却検討要請はまだないが - そう考えると、現状考えられるのは(都市整備や公共福祉の面で)村が跡地等を買取り公園として整備するのが可能性としてはあるかもしれない。
そうするにしても管理、維持整備費がかかるので合理的な理由が必要だ。 - 村が旧阿漕ヶ浦クラブ跡地等の土地を購入する場合でも、購入後のプランが明確でなければ買えない。民間との貸借を考える場合、まず業者のプラン、管理、採算性が明確でなければ難しい。
受益者負担の発想で整備
- 何をするにも議会で承認してもらうには、プランが明確でなければならない。例えば、民間で阿漕ヶ浦の開発を考える場合、開発会社が採算性や管理を含めて合理的な開発プランを提示すれば、村は活性化や税収の面から考えて検討する。逆に、明確なプランが示せなければ検討はできない。
- 阿漕公園(東海村)、阿漕ヶ浦(大神宮)、旧阿漕クラブ跡地(機構)は、所有者が違う。阿漕エリアの利活用のため、東海村が全て土地を購入するとなると税金となる。色々な活用があり全て村が対応するより、受益者負担の民間発想が良い。カヌーのエリア辺りが有効活用できるのではないか。
県の了解を得た無料キャンプ場整備例など、少しずつできることを行う
- つくば市で桜川沿いを、県の管理事務所に了解を得て、ボランティアで整備し、無料でキャンプ場にしている。学生たちが結婚式をした。
草刈代は欲しい。
阿漕ヶ浦湖畔でも期限を決めて一定期間キャンプ場等に開放してはどうか。 - 阿漕公園管理は、環境保全(株)がしている。新たなエリアの管理を含めて行くか、例えば、新たなエリアの管理は NPO と協定を結んで進めるとか。少しずつできる事をひろげて行っては。
- 阿漕の財産を活かすべき。定期的にカヌーをして楽しめるようにできたら良い。阿漕公園近辺の自然・歴史・科学の魅力は多くある。
- ひたちなか市に住んでいるが、2~3回はこの阿漕ヶ浦地域に来たことがある。素晴らしい場所だと思う。若い人がもっと訪れるような場所にするため、きっかけとなるようなイベント、例えば「イルミネーション」などをやってはどうか。せっかくのよい地域も、「来て」「見る」ことをしなければ、その「良さ」に気づけないし、こちらとしても、人が来てくれなければ「良さ」をアピールすることができない。
- 原子力研究は村にとって必須。このような最新の施設と歴史あるものが混在する稀有な地域。これらをどうつないでいくか、様々な工夫を行う必要がある。
- ひたち海浜公園には、ネモフィラやコキアなどが有名で、多くの観光客が訪れる。その人の流れを此方に引っ張ってくる必要がある。原子力科学館には、『キリバコ』などがある。人を呼び込むためのコンテンツ(キラーコンテンツ)を持つことが必要だ。
人気のおいもの公園と湖畔の連携活用を推進
- おいもの公園(イモ公園)は、家事連れに大変人気があるので、阿漕ヶ浦周辺地域のアピールに繋がっている。(現実的には難しいかもしれないが)公園から阿漕ヶ浦に繋がる様な橋などがあると、阿漕ヶ浦湖畔の活用やPRにも繋がるのではないか。
- おいもの公園(イモ公園)人気がすごく『おいもの公園(イモ公園)』=阿漕公園と言う印象。
NPOが整備しているところに入れると良い。行けると良い。 - 公園は整備が進み、多くの人で賑わうようになったが、どうしてもフェンスがあるので、来場者が「水に親しむ」ことができない。NPOでは、除草や伐木を行っているが、せっかくある美しい湖面を見たり、楽しんだりできるよう、関係者が連携していく必要がある。
- JPARCでもJAEAでも、若い職員が子どもを連れて阿漕ヶ浦公園の「おいもの公園(イモ公園)」に行くが、「いつ行っても駐車場がいっぱいで、車が停められない」と残念がっている。より多くの人が来園できるよう、駐車場の整備が必要だろう。
- おいもの公園(イモ公園)は、子供だけの遊園地のようになっている。家族連れで親も来ているのだから大人も楽しめるような場所になればいい。人が来るようになれば駐車場が足りない課題もあるが、今の状態を工夫すればもっと良くなると思う。
遊歩道等の湖畔整備と村松海岸との一体整備
- 見ても分かるように阿漕ヶ浦は周遊できないのが、もったいない。今日カヌー体験をしたが、今の時期は(樹木が覆いかぶさっているところに行くと)湖面に紅葉が映ってとても綺麗だ。とても東海村にいるとは思えないくらいだ。
- 遊歩道・ベンチがあり、湖畔が見られるとよい。遊歩道に伐採材のチップを敷いてランニングが出来ると良い。作業に人手が居る。人の輪が必要。金がいる。
- 阿漕ヶ浦の水は、真砂寮のあたりを通過し(滝があったらしい)、海に注いでいた。当時の姿を取り戻すことも大切。
- 江戸時代以前は、虚空蔵堂、大神宮の境内のほか、参道にも桜の木があった。
- 現在は阿漕ヶ浦公園内に桜並木が整備されているが、湖の周囲にも多くの桜を植え、遊歩道を整備し、桜を見ながらウォーキングあるいはジョギング、参拝ができるように(阿漕ヶ浦から虚空蔵堂・大神宮、八間道路を通って村松海岸まで回遊できるように)整備してはどうか。
- 昔は湖畔に鳥居があった。再建したほうが良い。国道245が整備され公園がよく見えるようになった。阿漕ヶ浦グラウンドあたりの樹木の整備も考えた方がいい。
JPARCアクセス道路整備と情報発信拠点施設の整備
- JPARCアクセス道路の整備が進んでいるようだが、いつ頃出来るのか。どこを通るのか。
- 現在詳細設計中だ。周辺監視区域の移動などがあり、完成は令和8年度以降になる予定だ。
- アクセス道路ができても自由に行き来が出来るわけではないと言うことか。駐車場があって、道の駅のような滞留施設があるとか、まずは駐車場がないとまず人は寄ってこない。
- アクセス道路の整備に合わせて、駐車場の整備や大神宮や虚空蔵堂の入り口等を整備してはどうか。
- アクセス道路の整備は、周辺環境も含めて面で考えた方が良い。
- 「情報発信拠点施設」の整備も必要。そこでJPARCの研究内容、大神宮・村松虚空蔵堂などの歴史を紹介するとともに、土産物を買ったり飲食が出来るようになれば素晴らしいのではないか。
- JPARCの小林センター長や研究者の方々には、盛んに地域に出ていただき、「TtoK実験」などJPARCの研究内容について、分かりやすく説明していただいている。非常にありがたい。地域住民側としても、説明を待つだけでなく、興味関心を持って関わっていこうとする姿勢が必要だし、行政としても、JPARCやJAEAの研究内容や研究成果について、村民に分かりやすい形で周知していくことも必要だ。
- JPARC近くに施設見学ができ、遊べると、徐々にすごいと言える様になる。
- JPARCには入れないが、子供たちと行ける展示館を作りたい。
- 物理的なアクセスが向上するだけでなく、イメージ的にも「地域に開かれた研究施設」という認識が高まる効果を生むと思う。アクセス道路の先にどのような機能を付加し、八間道路にどうつなげていくのかなどについては、NPOの意見なども聴きながら、行政で主体的に検討していく。
- (アクセス道路が整備されれば)、八軒道路に抜ける道が出来るので、(私の夢だが)、一般の人が行けるような所があれば良いと思う。
研究施設が役に立っていることを分かりやすく魅力作り
- (科学研究の魅力を分かってもらうには)、施設を見てもらわなきゃだめだろう。展示場(館)など、すぐ見れるもの(場所)を整備・活用するとか、工夫も必要だろう。
- なかなか施設を見せられる機会が出来ていないが、(事業所としても)、そのあたりから考えて行かなければならない。
- 研究施設が役に立っている事を、一般人に、分かり易くして欲しい。魅力作りにも。
- JAEAとしては、「どうすればよいのか」手がかりがほしい。どうしても「原子力」のイメージがあるが、医療技術の進歩や、車のタイヤの高性能化などにも貢献している。このような部分を、広く伝える努力をしていかなければならない。
- 関係者の協力により、JPARCアクセス道路の整備も進んでいる。JPARCとしてもありがたいし、これによって大神宮,虚空蔵堂へのアクセスもよくなるなど,観光振興面の効果もあるだろう。
- 東海と言っても海が見えなくなっている。JPARC進入道路の先に展望台があるとよい。観光になる。
- JPARC進入路近くできのことり大会を。進入路や阿漕公園空地に店コヒーテラスなど、店が出せるようにうなるとよい。
八軒道路との一体整備
- 村の最大の財産は八間道路。古来、塩づくりなどを通して、人々の往来・交流の拠点となっていた。「八間道路の復元」に力を注ぐべき。村の花であるスカシユリをたくさん植えることも効果的。
- 機構の敷地内の黒松の保護には力を入れているが、松くい虫の被害が見られる(国有地はさらに深刻な状況)。村の木である「黒松」の林を保護・再生していく取組みにも、関係者が一丸となって努力していく必要があるのではないか。
阿漕ヶ浦周辺の交通と法令上の縛り
- 原研通りの土日の交通量が少ない。
原研通りから阿漕ヶ浦(旧クラブ跡地)方面への道路アクセスが悪い。
法令上の縛りがあり、なかなか建物が建てられない。
又、地元企業の中で、旧阿漕ヶ浦クラブ跡地へ投資する企業はないのではないか。 - 阿漕ヶ浦公園の新駐車場用地の8割以上は買収済み。残りの地権者との話し合いを急いでいる。出来れば令和5年中には245号線からの道路拡幅工事と合せて駐車場建設に着工したい。
NPOが関係者間に立ち関係者と大胆な知恵を出合い考え、出来ることから進めて行く
- 以前、阿漕ヶ浦に橋を架けるようなイメージ図を見たことがあるが、(所有者の)大神宮の協力は得られるのか。
- 大神宮は、活性化に協力していただくことで話がついている(釣りだけはだめ)。
- 活性化にあたっての整備を進めていくためには、お互い状況を理解することも大事だろう。
- NPOが村、大神宮、機構、民間企業、住民(順不明)の間に立って接点を持つ事業を行ってもらうことは有難い。その活動の中で今後の展望が生まれるのではないか。
- 初めてNPOの事業に参加させてもらったが、「地域を良くしよう」と言うNPOの活動は尊いし、非常によい経験になった。今後も頑張っていただきたいと思う。
- とにかく、関係者が知恵を出し合いながら、「大胆な発想」で考えていくべき。
- 何ができるか分からないが、出来るところから一つづつ、取り組んで行くといいのではないか。
- 一般論になってしまうかもしれないが、今あるものをベースに考え、各々が出来ることから進めていく方がいいと思う。
- 活用していくためには、整備計画をしっかり立て、しっかりと予算を付けて整備していくことが大切だ。予算がないのであれば、「クラウドファンディングなども活用して資金を集める等の方法もあるだろう。
コメントを残す